鹿児島の年中行事・郷土芸能

正月・冬の祭りと伝統行事

行事名 伝承日 伝承地 文化財
指定
内容
鬼火たき 1月7日 県内各地   七草】七日節句(七草の日)に行われる大きな火祭り。とんど焼き、左義長と同じ習俗。
カセダウチ 1月14日 南九州市   小正月】小正月の訪問者行事の一つ。七福神が新築の家を訪れ、祝う。
ダセチッ(ハラメウチ) 1月14日 指宿市   小正月】新婚夫婦を祝福する小正月行事「ハラメウチ」習俗の一つ。
利永のメンドン 1月第3日曜 指宿市   伊勢講宿移り】鬼やヒョットコの面を付けたメンドンが、伊勢講行列で参拝者を歓待。
加世田の御伊勢講
(宿決め・宿移り)
1又は2月の11日 南さつま市   伊勢講宿決め】小松原伊勢講では、祭祀者(エショ役)をくじ引きで決める。
伊勢講宿移り】上津貫伊勢講では、祠を担いで、新しい宿までご神幸する。
加世田の道楽踊り 不定期 南さつま市   伊勢講宿移り】小松原の伊勢講宿移りで踊られた「ミッキヤク」。
笠沙町の御伊勢講
(伊勢講宿移り)
2月11日 南さつま市   伊勢講宿移り】幟、先払いの道化面(ヒョットコ・狐)、祠、子供の神主が続くご神幸行列。
大浦町の御伊勢講
(伊勢講オンケ)
2月11日  南さつま市   伊勢講宿迎え】伊勢講の宿移りで、仮装した人々が、辻々でお迎え(オンケ)する。
大浦町の疱瘡踊り 2月11日 南さつま市 国選択・
鹿児島県指定
疱瘡踊り】伊勢講で披露される伊勢神宮参拝の道中を再現した芸能(馬方踊り)と、榊を振って疱瘡退散を願う疱瘡踊り。
大浦町の棒踊り 2月11日 南さつま市   棒踊り】伊勢講の日に青年が踊る棒踊り。

大浦の山神祭り
大浦の山神祭り

12月・南さつま市

鬼火たき
鬼火焚き

1月・鹿児島県内各地

カセダウチ
カセダウチ
1月・南九州市

伊勢講宿移り(片浦)
笠沙町の御伊勢講

2月・南さつま市

大浦町の疱瘡踊り
大浦町の疱瘡踊り

2月・南さつま市

春の祭りと伝統行事

行事名 伝承日 伝承地 文化財
指定
内容
羽島崎神社春祭に伴う芸能(田打、船持祝) 旧2/4頃 いちき串木野市 鹿児島県指定 田遊び】航海安全祈願の「船持ち」と、豊作を願う「田打ち」という二つの儀礼を行う。通称:太郎太郎祭り。
船木神社舟こぎ祭り 3月20日 日置市   田遊び】航海初めの儀式。境内で模型の木船を、氏子が次々に渡して(漕ぎ出して)回る。
唐カラ船祭り 5月5日 南さつま市   端午の節句】ガラガラ船は、郷土玩具の車付き帆掛け舟。5月5日の唐カラ船祭りの模様。
せっぺとべ 旧5/6頃 日置市 市指定 御田植祭】境内での棒踊り系芸能のあと、豊作を願い、掛け声をかけながら、田んぼを足で耕すしぐさをする春祭り。
飯倉神社御田植祭 6月10日 南九州市 市指定 御田植祭】猿田彦が見守る中で行われる、お田植え祭り。棒踊り・田の神舞。
オゴエコウ(御影講) 6月13日 南さつま市   御影講】竹田神社で島津忠良(日新公)の遺徳を偲び、悪疫退散を祈願して、榊をささげる。

太郎太郎祭り
太郎太郎祭り
3月・いちき串木野市

カラカラ船
唐カラ船(ガラガラ船)

5月・南さつま市

お御影講
お御影講

6月・南さつま市

せっぺとべ
せっぺとべ

6月・日置市

飯倉神社御田植祭
飯倉神社御田植祭

7月・南九州市

夏の祭りと伝統行事

行事名 伝承日 伝承地 文化財
指定
内容
知覧の水車カラクリ 7月9日 南九州市 国選択・
鹿児島県指定
六月灯】浄瑠璃風の人形が、水車を動力とした仕掛け舞台で様々な動きをみせる。豊玉姫神社の水車カラクリ。
加世田の水車カラクリ 7月23日 南さつま市 国選択・
鹿児島県指定
六月灯】等身大の武者人形が、水車を動力として、勇壮に回転する。竹田神社の水車カラクリ。
加世田士踊り 7月23日 南さつま市 鹿児島県指定 六月灯】陣羽織姿の青年による勇壮な二才踊りと、小学生による華やかな稚児踊り。 
吹上の水車カラクリ 7月29日 日置市   六月灯】水平回転の水車動力をそのまま利用して、等身大の人形を回す。
加世田の太鼓踊り 7月下旬 南さつま市 六月灯】夏祭り「六月灯」で奉納される二重円陣の太鼓踊り。内側に4人の女装踊り子、外円には大太鼓。益山太鼓踊り内山田太鼓踊り小湊太鼓踊りは10月。
加世田の棒踊り 7月下旬 南さつま市   六月灯】夏祭り「六月灯」で奉納される棒踊り。村原棒踊り宮原棒踊り田之野棒踊り川畑おしろが山踊り・武田上鎌手踊り
市来の七夕踊り 8月7日頃  いちき串木野市 国指定重要無形民俗文化財  虫送り・七夕】月遅れの七夕に行われる太鼓踊りと巨大な動物張り子の行列。
盆踊り 8月15日 南さつま市   盆踊り】お盆に踊られる念仏踊り系の厳かな太鼓踊り。大浦太鼓踊り久志太鼓踊り
伊作田踊り 3年に1度
お盆前後
日置市 市指定  虫送り】室町時代の伊作田城主伊作田殿を慰霊し、豊作・豊漁を願う。御霊信仰と虫送りの複合芸能。
ヨッカブイ
(高橋十八度踊り)
8月22日 南さつま市 国選択・
市指定 
水神祭り】河童の仮面神ヨッカブイが、ガラッパ相撲をとる子供たちのそばで、観客を榊で祓い、悪い子供たちを諭す。
吉利太鼓踊り 8月23日 日置市 市指定  虫送り】飾りを付けた4メートルの矢旗を付けて踊る勇壮な太鼓踊り。
伊作太鼓踊り 8月28日 日置市 鹿児島県指定 虫送り】背中から大きな軍配状の唐団扇(とう うちわ)を背負って踊る勇壮な太鼓踊り。

知覧の水車カラクリ
知覧の水車カラクリ

7月・南九州市

加世田士踊り
加世田士踊り

7月・南さつま市

市来の七夕踊り
市来の七夕踊り

8月・いちき串木野市

ヨッカブイ
ヨッカブイ

8月・南さつま市

伊作太鼓踊り
伊作太鼓踊り

8月・日置市

秋の祭りと伝統行事

行事名 伝承日 伝承地 文化財
指定
内容
南薩摩の十五夜行事(坊津の十五夜) 旧8/1-15 南さつま市 国指定重要無形民俗文化財 十五夜茅下ろし】上之坊火とぼし、鳥越テツナッゴ・ドントセ。平原の茅カル・茅被り
十五夜綱作り】上之坊綱練り
十五夜綱引き】上之坊十五夜お月様作り
泊の十五夜踊り 旧8月15日 南さつま市 市指定 十五夜綱引き・綱流し】男子の十五夜綱引き行事群と女子の十五夜踊り行事群の2系列からなる十五夜行事。
十五夜綱引き 旧8月15日 南さつま市ほか   十五夜綱作り・綱引き】やぐらを組み、蔓を芯に、茅・藁で大綱をなう。(加世田・大浦町の綱練り・綱引き)
十五夜綱引きずり 旧8月15日 南さつま市 十五夜綱引き】綱引き合戦はせず、綱を集落を引きずって回るもう一つの綱引き行事。
南薩摩の十五夜行事(十五夜ヨコビキ 旧8月15日 南九州市 国指定重要無形民俗文化財 十五夜綱引き】二才衆(青年)と子供組が綱を挟んで向かいあい、綱を引く十五夜の行事。
南薩摩の十五夜行事(十五夜ソラヨイ 旧8月15日 南九州市 国指定重要無形民俗文化財 十五夜相撲】十五夜に子供たちが藁の蓑笠姿で、しこを踏んで月に豊作を感謝する習俗。「南薩摩の十五夜行事」の一つ。(打出口浮辺中福良ソラヨイ
坊津ほぜどん 10月
第3日曜
南さつま市   豊祭】坊八坂神社ほぜどん(秋祭り)の御神幸。頭の上に桶を載せた少女「十二冠女」が行列を作る。
勝目の太鼓踊り
(上山田太鼓踊りほか)
10月19日 南九州市 鹿児島県指定・
市指定
豊祭】秋祭り豊祭(ホゼ)で奉納される風流系芸能。伝承では島津義弘の朝鮮出兵にちなむ踊りという。上山田太鼓踊り・中山田太鼓踊り・下山田太鼓踊り(東・西)。
永田日送り踊り 不定期 南九州市 市指定 【豊祭】かつて秋祭り豊祭で踊られた、田遊びの要素を取り入れた風流芸能。日送りは「ひょっくい(ひょうきん)」を漢字にしたもので、仮面をつけておどるひょっとこ踊り。
伊集院町徳重大バラ太鼓踊り 10月
第4土曜
日置市 鹿児島県指定 豊祭】鹿児島県一と言われる大きな太鼓を叩きながら、勇壮に踊る太鼓踊り。バラは丸口箕のことで農具の一つ。妙円寺詣りが行われる徳重神社例大祭での奉納芸能。
大田太鼓踊り 10月
第4土曜
日置市 鹿児島県指定 豊祭】江戸初期に作られたと伝えられる太鼓踊り。城攻めの様子を踊りにしたと言われ、「道行き」から「「総舞攻め」まで15場からなる。腰に長い木刀を指しているのが特徴。
津貫豊祭太鼓踊り 10月27日 南さつま市 鹿児島県指定 豊祭】秋祭り豊祭の太鼓踊り。二重の円陣で踊り、大太鼓の青年が外円に、小太鼓・鉦の女装少年4人が内円になる。大太鼓の音は小さい一方、鉦の音が厳かに響く。
鹿篭の太鼓踊り 10/28・29 枕崎市   豊祭】念仏踊り系の荘厳な太鼓踊り。大太鼓の円陣の中で、女装少年の小太鼓1人・鉦1人が踊る。西鹿篭太鼓踊り・東鹿篭太鼓踊り。
吹上 大汝牟遅神社の流鏑馬 11月23日 日置市 鹿児島県指定 豊祭】秋祭り豊祭で披露される流鏑馬(やぶさめ)。弓を持った騎馬武者二人が、三つ的に矢を放つ。ここでは、これに先立ち「あげ馬」神事が行われ、九字を切って魔除けをする。
大浦の山神祭り
大木場ヤマンカン
旧11月の初申頃 南さつま市   霜月祭り】大草履を抱えて、大山祇神社に奉納する霜月祭り。

十五夜茅カル
南薩摩の十五夜行事

旧8月・南さつま市

浮辺十五夜ソラヨイ
十五夜ソラヨイ

旧8月・南九州市

徳重大バラ太鼓踊り
徳重大バラ太鼓踊り

10月・日置市

津貫豊祭太鼓踊り
津貫豊祭太鼓踊り

10月・南さつま市

吹上の流鏑馬
吹上の流鏑馬

11月・日置市


鹿児島祭りの森