クロカナブン樹脂標本 ペヤング製作記

クロカナブン樹脂標本
Let's make the resin specimens

クロカナブンとの出会い
お盆にクワガタ採取の木を見ると黒い
昆虫が。クワガタに比べると丸くずんぐり、
カブトのメスにしては小さいし漆黒の色。
クワガタ採取で山によくいったが黒いカナ
ブンを初めてみた。 クロカナブンというカナ
ブンで地域によってはレッドデータで
絶滅危惧種になってる昆虫でした。
なるほどこの地域で見ないはずです。
カナブンの活動時期は6−8月。
活動時期終わりの8月の最後の日。
標本作製のため発見場所の山を駆け回り
1匹捕獲しました。カナブンのブリードは
難しいみたいですし、年を越せない
活動時期を終える昆虫とはいえ、希少な
個体なので1匹だけです。
(数日駆け回ってやっと1匹が本音) 




【日本製】ポリカーボネート製真空容器VM−2ポンプ付



秋の頃に標本にするときがきました。
(お察しください)

数年前のクワガタの樹脂標本と
手順変更です。

1,消毒用アルコールに1時間つけて
  関節など軟化させます。

2,虫ピンで昆虫の標本を作る。

3、1週間以上乾燥させる

他の製作に夢中になって1ヶ月乾燥
させました。足が捕獲時には欠損して
いましたがしかたありません。

使用する樹脂はクリスタルレジン2

使用条件は湿度70%以下
温度18℃以上
(推奨温度20℃から25℃)
冬など温度低いと樹脂の硬化しない恐れあります

標本の乾燥具合も十分。樹脂標本作
製開始です。用意する物

標本 

タッパー(88円2個)

クリスタルレジン2

真空容器

銘板(捕獲地、年度など)
プリンターでラベル用紙に印刷

ストッキング

作業1日目

クリスタルレジンは混合比、
硬化時間が大事です。また
作業は湿度があると曇ってしまいます。
硬化時間など気温や樹脂量で
だいぶ変わりますのであくまでも
ペヤングの製作した例です。

まずは主剤50g硬化剤20gで混合
注意 100:40の混合比だから
レジンによってもちろんちがいます。

5mmほど樹脂を型に流し込みます。
これを硬化(1日おきます)させ
そこに標本を据え付けます。

あくまでもペヤングの
樹脂標本をつくるポイント

・混合比は電子ばかりなど使用し
 完璧に混合し泡立てないよう
 しっかり混ぜる。 1分

・真空容器に混合液入れて
 空気をぬいて3分ほど置く。
 サイダーみたいに気泡が発生
 
・容器をゆするようにして混合液
 の気泡が少しでも消えるように
 ゆする 1分

・真空容器からとりだしストッキング
 かぶせて1分おく。いくらか気泡
 残っていてもストッキングでとれます。

・そーっとそそぎ込み
 速やかにふたつきの容器
 に納めて終了。
 硬化が始まってから動かすと
 抜ける気泡ものこります。

ゆっくり時間かけ道具と手順の
段取りしてから淡々と行程こなしましょう。
液を混ぜてから注ぐまでだいたい10分
でペヤングは仕上げます。
 




作業2日目

標本を接着剤でしっかりと接着
PCで製作したラベルも張りつけます。
樹脂は半分固まった状態ですので
触れないよう埃つかないように。

樹脂2回目の流し込みです。
数年前のクワガタは2回目のながし
こみで一気に仕上げましたが剥離が
発生しました。レジンの量が多くて
発熱がおおすぎたためと考えます。
今回は3回で仕上げます。

半分ほどまで樹脂を注ぎ終了

ポイント

しっかり接着してないと
浮かび上がってしまいます。
プラモの透明接着剤使用してます。

大きい気泡はマチバリで
潰しました。硬化開始してたら
あきらめそっとしましょう。

3回目の流し込みは半日後
を目安に早めにいきます。

前回作成のクワガタでは剥離が・・
ファイティングポーズのため樹脂
多いのに一気に仕上げたためか
 
半日後(3日目)

最後までそそぎ込み樹脂流し込み
終了です。きちんとできたので
気泡も目立ちません。

左の木の実は接着材が弱く
浮き上がってしまいましたが
こうなってはどうするもこうするも
ありません。

完全硬化させます。夏場は2日
寒い季節なので5日かけます。
硬化後

流し込み終了から5日後
標本を型から抜き取りました。
コンコン容器たたいたりこじったり
でポコンととれました。
このままでも十分ですがバリと表面張力
で盛り上がったりした場所を整えます。

このままでも標本として十分OKです。

ここからは根気とさらなる物が必要です。





ペーパーヤスリ40番で成形


80番

300番

800番

1000番

1500番

2000番

   ペーパーかけます。

1000番以降は水とぎです。





















お疲れ様です。
まだコンパウンドには
いきません。

コンパウンドかける前に
下地をさらなる高みへ仕上げましょう。

バフレックスというもの使用します。
グリーンとブラックあります。









グリーンはからとぎ
2000番の水とぎが
曇ります。











ブラックで水とぎ
2000番のペーパー
かけたときとは違います。












これをコンパウンドで
磨きましょう。













コンパウンドかけ終わった標本です。気泡も少なく剥離もなく
仕上がりました。昆虫の標本は乾燥しても原型保つのですが
植物の色、花(月下美人など)どこまで残せるか試してみます。

そして2013年「オオクワガタ樹脂標本」みるべし!

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