オオクワガタ樹脂標本
Let's make the resin specimens of stag beetle

 菌糸ビンで幼虫より育てたオオクワガタ
羽化まで1年かけ育てあげ、飼育容器で飼っていました。
ある日、飼育容器をのぞくとオオクワガタが動いていない。
食欲の少ないのに心配はしていたのですが、餌をいろいろ
試しましたが残念です。
 
 2005年のころでしたかクワガタなど昆虫ブーム。
あのときに作ったクワガタの樹脂標本、その3年後のクロカナブン
樹脂標本。今回、オオクワガタで樹脂標本を作ることにしました。
3回目の樹脂標本、今までの経験を活かしなるべく安く仕上げて
みようとチャレンジです。

 なんとか出来上がったのですが・・・はっきりいって悔いが
残る仕上がり。いままでの経験で説明書をしっかりと読ま
ずに作ったのと、急いで作ったのが原因


その失敗も踏まえ製作を紹介します。次にチャレンジする方は
参考いただければもっといいもの作れるはずです。



注意 改造、改良は自己責任で!
製作しているのはプロじゃありません。素人のチャレンジの記録です。 
HPの内容で不具合等生じても責任はいっさい負いません。


標本を作製 
まずは、標本を作製することからスタート。

1,消毒用アルコールに1時間つけて関節など
  軟化させます。

2,虫ピンやマチ針で標本を作る。

3、しっかり乾燥させる

ポーズは、かっこいいファイティングポーズも
できますが、樹脂量が多くなります。
樹脂量が多くなるとコストもかさみ、また樹脂が
固まる際には反応で熱が生じるのです。
樹脂量が多いほど熱が発生し、剥離や気泡
の原因になるので、最初は控えめのポーズが
無難と思います。

乾燥はしっかりと。タッパーにお菓子容器から
拝借した乾燥剤を入れて乾燥させます。
乾燥の期間は最低でも1週間は必要かも。
いろいろあって標本製作するときは結局
1ヶ月以上は乾燥させてます。

最初の樹脂標本
ポーズのために
樹脂の量が多すぎて
発熱で剥離が発生

樹脂標本のもと透明レジン
ぺやんぐが使用したのは、日新レジンの
クリスタルレジン2 スーパークリア。

2つの液を混合すると透明な樹脂が
固形になり標本や飾り物など手軽につくる
ことが出来ます。

何事にも製作には失敗はつきものですが、
通常の製作とちがうところがあります。
それは、失敗したらリカバリーが非常に難しい。
失敗したら高い樹脂も台無し
貴重な昆虫も
最悪の場合どうしようもなくなります。


しっかりと説明書を読んで理解したうえで
作業しましょう。


日新レジン
クリスタルレジン2

メーカーによる
紹介ページです


左 失敗例 接着が弱く浮いてしまった木の実

・計量は正確に
 
 電卓と電子ハカリが必要です。
・しっかりと主剤と硬化剤を攪拌する
・使用条件は湿度70%以下
・温度18℃以上

    (推奨温度20℃から25℃)

 
冬など温度低いと樹脂が硬化しない
 恐れあります

クリスタルレジン集

すぐに在庫切れあるので
底面を作る
いろいろそろってます


真空脱法機の脱泡
動画があります!



 まずは、標本のサイズにあう容器を用意し
ます。今回の容器は100円ショップで購入。
その容器の底に5mm位樹脂を流し込み
1日おいて硬化させます。

 今回の樹脂は、A剤とB剤を100:40の割合
で攪拌して使用するもの。計算機と電子ばかり
を使用して間違わないように計量しましょう。

泡立たないようにゆっくりと攪拌し
ストッキングで濾しながら流し込み
気泡を減らします。

樹脂の作成物、気泡を防ぐために
真空脱泡機など使用しますが高価!
また、料理用の真空容器も試したり
しましたが、(クロカナブン樹脂標本)
今回は、なるべく安く仕上るため
ストッキングでこし、残った気泡を
スポイトで消す方法
で製作します。

樹脂を流し込んだら、100円ショップで
購入した容器に入れてホコリから守り
静かに1日おき硬化させます。

ゆっくり、しっかりといってもどれくらい?
そこのところは動画でご覧ください。
ちょっと長いですが、混ぜるところなど
時間そのままなので、混ぜる加減の
参考にしてください。

標本を設置
 底面を流し込んだらしっかり固まるまで1日お
きます。その間に標本の確認。目の色が退色
し赤くなっているのでマジックで黒く塗っておき
ます。
接着は強力にしておかないと、樹脂に浮かび
あがってしまいます。透明な接着剤でしっかり
固定。そこで携帯電話のデコレーションなどに
使用する透明な接着剤を使用です。
 A液とB液を同量混ぜて使用するタイプ
接着したところです。おもったよりクワガタの
サイズが大きくギリギリ?!
もっとゆったりとしたサイズが、樹脂量増えま
すが無難です。また名版も用意していたの
ですが設置スペースないのでなしにしてます。

しっかり接着剤が乾いてから流し込みに
いきましょう。

 失敗1、底面がまだ硬化が十分でないでした
 よく見ると沈みこんでいってます。

 



流し込み
 
標本と底面がしっかり接着されたら(半日以上)
いよいよ樹脂の流し込みです。
 正確に計量してしっかり混ぜてストッキングで
濾して注ぎ込む。真空脱泡などしないので
樹脂に残る気泡はすばやくスポイトで吸い取り
針で泡を潰します。注ぎ終わったらホコリが
つかぬよう硬化するまで容器に保管しましょう。

できれば数回に分けて、樹脂を流し込むの
がいいのですが今回はわけあって一気に。
樹脂量がおおいので、完全硬化するのに
時間かかり気温などで時間は変わります。
18℃以上で5日から7日位です。





混ぜる加減の参考になるよう編集少なめ、長いです
取り出して出来上がり
完全に硬化したら標本を取り出します。
すこし容器をこじるようにしてやさしく
取り出しましょう。思いっきりすると
標本と樹脂の剥離などにつながり
ます。
 本当はこじったりせず、シリコンゴム容器
や、剥離剤を使用するのがいいです。

ペーパーをあて整形しコンパウンドで
磨くなどありますが、透明感はそのまま
が一番。(その代償にちょっとバリはでます)
これで今回は出来上がりとします。


悔いの残る仕上がり

流し込みして硬化中の樹脂標本
気泡も少なくいい感じでまもなく
取り出そうかというところですが・・・
いざ取り出しのときは、
すでに剥離が発生!!
 また横から見るとなんかおかしい
本来なら下5mmほどの底面にないと
いけないのに、上面から数mmのところ
動画でみると、作業はうまくいってるよ
うなのですが、
実は素人の思わぬ
トラブルだらけ

むりやり形にしたようなもの・・

いったいどうしてこうなった?!
しっかりとした原因があるのです
失敗の原因

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塗装などは、準備と下段取りをしっかりして、スムーズに淡々と工程を進めることが、よい仕上がりにつながります。
樹脂標本もおなじ、いやそれ以上にスムーズに作業ができるかが重要です。
今回は、以前のクワガタから数えて4回目。下準備も馴れたもの。しかし・・・

その1  樹脂の硬化不良

他の製作があり、標本作ってそのままにしていました。そこで湿度の低い小春日和に
作業を開始したのですが、いかんせん湿度ばかり気にしていて気温が低いのに作業をしました。
そのため、翌日には硬化している底面に標本乗っけたところズブズブ沈んでしまいました。
「沈みこんで、めり込んだならそのまま固まればいいや」
しかし、低い温度のため翌日になっても まだやわらかい?!
困り果てているところに、明日から雨の予報。湿気のある日に流し込むと曇りが出ます。
そこで、仕方ない!! 流し込みの決行・・・
そしたら底面の樹脂から標本がはがれてクワガタが浮いてしまった

その2 樹脂の量と鮮度

残念なことに底面から剥がれたクワガタ標本は背中を出した状態でゆっくりと硬化していくことに
なぜ?こんなことに?ここで説明書をしっかり熟読 気温が低いため硬化不良が起こったことに気づく。
ひとまず保管容器を暖かい部屋において考える・・・
「とりあえずここでしっかりと硬化、その後樹脂をもう一度流し込んで仕上げよう」
しかし樹脂がありません。今回はこれまでの経験をもとに安くでいい仕上りをと
小さいサイズの105g  を購入 ぎりぎりうまくいく予定だったのに・・・
前回の残りが少しでもないかな?! 錆びた数年前の残りの樹脂を発見して
祈るように流し込むとなんとか表面をおおうことができたのですが・・・
古い残り物の樹脂のためか、気泡がひどい 
もし、説明書を熟読して気温が適温のときに作業していたら
容器ももう少しゆとりのあるシリコン製のもの使用していたら
樹脂を余裕をもった量を購入していたら
スチレンモノマーなるものを使用して剥離が出なかったら
もっといいものができていたでしょう。HPにまとめながら次こそは!!!
  今回4回目の樹脂標本作成、オオクワガタの樹脂標本。
  いまだ、ぺやんぐはチャレンジャーで答えがだせてません。
  でも大事に出来る標本ができました。

  下に先輩方々の樹脂標本リンク用意しましたので
  みなさんぜひご覧になって透明に美しく輝く樹脂標本を!!
    スチレンモノマーとやっぱりシリコン型? 
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勉強になりました スチレンポリマー 不飽和ポリエステル樹脂

基本に忠実 見習わねば これがプロの製造現場

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