ショッピングセンターの玩具店で販売日に並んだり、食玩やガチャのレア、セットが高値でオークションに出たりの仮面ライダーOOO オーズのオーメダル。劇中では、ヒーローも悪役もメダルを集めたり自販機利用したりとメダルメダルと大騒ぎです。 子供にプレゼントするために、メダルを探す友人家族。コンビニの食玩で置いてるのを見つけて購入してあげたりするうちに、無性に金属製のセルメダル作ってみたくなったのです。 コアメダルに比べて、セルメダルはプラ素材丸出しでリアルさにかけるし、金属にするだけでなによりもかっこいいものできそう!! 金属パーツ作れるようになれば模型でも役に立つだろうしさっそくチャレンジ!! |
注意 改造、改良は自己責任で! HPの内容で不具合等生じても責任はいっさい負いません。 |
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はじめに 基本は、原型を用意してシリコン型をつくり金属を流し込み複製品を造る。ここで使用する金属は、子供が舐めても大丈夫な鉛を含まない200℃位で溶けるホワイトメタルを使用しました。(鉛含む物はかなりコスト安くできるのですが) シリコンは通常のものを使用してます。耐熱性のあるものは高価ですしセルメダル大量にじゃらじゃら複製するわけではないので。実際、シリコン型 完成までに10回位鋳造してますがまだまだいけそうです。今回の製作で苦労したのは、樹脂のレジンとホワイトメタルの違いです。同じシリコン型でもレジンは完璧にできても、メタルではダメダメに仕上がりました。 今回、そこも記載しますが 失敗>確認>対処という形で掲載します。 「こうなるので、こう対処したシリコン型をつくりましょう」と説明できません。なぜならシリコンがもう無いので確認出来ないのです。 ![]() 1、原型を用意 2、シリコン型の作成 3、金属の流し込み 4、失敗、確認 5、再度流し込み 6、仕上げ チャレンジされるかたは、失敗確認を見た上で原型作成すればもっと上手く出来るはず! |
まずは、原型となるセルメダルの用意です。食玩のものを300円で購入すればいいやと考えてたら、おもちゃ版のものにしかXの模様がないことが判明。さっそく予定外の出費。パチンコの景品でおもちゃを購入です。 トリケラカンドロイド見た目は空き缶です。 |
![]() 仮面ライダーの ショッピング |
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セルメダル 表はさておき裏面のレリーフ 劇中でも裏面はこの模様。しかしプラスチック素体そのままのため、オーメダルよりかなり安っぽく感じます。 |
![]() 実写版ジョジョの マジシャンズレッド?
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まず、タミヤパテをうすめ液で溶いて 筆で隙間を埋めます。裏面の隙間と+ネジ の部分などをメインに埋めて改造します。 埋めたり、盛り付けたりしたあとで きれいに仕上げてキズなどをなくします。 |
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パテを持った状態 | 仕上がり |
さすがにダイキャストの鋳造は無理 型はアンダーゲート方式というもの。 下から溶けた金属がみたされ、空気が 自然に追い出されるように湯口を作るこ とにしました。 シリコンの量と、溶かしこむ金属が多 く必要ですが、あとから「アンダーゲート にしとけばよかった」と後悔し、作り直す よりはよいと考えたのです。 |
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メダルをおいて大体の配置を決める |
粘土を型のサイズにだいたい合わします。 粘土を缶でコロコロ伸ばします。 |
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押し付けて粘土に跡をつけ | カッターナイフで余分な部分をカット | |||||||
粘土に半分ほど埋め、粘土が 原型に対して垂直になるよう整えます。 |
ホットグルーで大体の湯口を作成 ドライバーのお尻を粘土におしつけ 型がずれないようにするダボにします。 |
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使用したシリコンは、信越シリコーンKE-12 伸びのよさ、やわらかさがあります。 100:1で主剤と硬化剤をまぜ、3から6時 間で固まります。0.5gまで計量できるハ カリを用意ししっかり計量し、しっかり混ぜて 型に流し込みます。どれくらい使用するか分 からないので、十分足りると思われる150g でいきました。硬化剤は1.5g 安い!こぴっとさんで購入 ↓ |
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これでシリコン型のA面の出来上がり。硬化を待ち翌日B面作成です。 |
模型の基本から、 シリコンの型取りま でしっかり学べます。 作り物するときは 作業テーブルに必ず 置いてます。 |
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シリコンが固まったらB面の作成 原型や湯口のグルーが外れないように 粘土をはがします。 |
原型に残った粘土や、バリになった シリコンを取り除きます。丁寧にいきましょう 粘土は爪楊枝、シリコンはデザインナイフ |
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![]() FRPの自作パーツ チャレンジ フロートボートAF メダルとちがって でかい! ![]() |
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次は、原型のシリコン同士がくっつかない ように、シリコンに離型材を塗ります。 原型などに塗らないように! |
A面の流し込みは150g流し込んで60g 位余りました。100gで十分と判断。 100gの主剤に1gの硬化剤で流し込み |
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しっかりと硬化させてB面の終了、次は湯口を作ります |
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ブロックを外し、原型を外す | セルの溝が残るようにマジックで書き カッターでカットし湯口を作ります 画像の左から入口 右が出口 |
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これでシリコン型出来上がり? しかしこれではレジンは完璧でもメタルは不完全になります。 それは後ほど・・・とりあえずシリコン型は完成です。 |
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ホワイトメタルはDIYで金属パーツが手軽に 出来ますが、溶かした金属を流し込む作業 大やけどをする恐れがあります。 しっかりと作業台を片付けて 手袋、長袖、長ズボン、ゴーグル靴など 万が一に備え完璧に装備しましょう! イザ、というときはすばやく離脱!! 今回、不覚にもゴミ入れに使っていたガラスのコップ に溶けた金属が落ちた瞬間破裂するように砕けました! ガラスのゴミいれなど、付近に置いていたのが悪い! |
![]() ブログもよろしく ![]()
300円位 皮は丈夫 でこの作業によい 軍手じゃ役不足 離型剤 メタル・低融点合金 注型時用
ぺやんぐ愛用 普段は釣り場で ラーメンコーヒーに おおきなゴトクがいい! ホワイトメタル (低融点合金) ME-01
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シリコン型にメタル用の、離型材を塗布 最後に余分な粉を吹き飛ばしました |
通常のレジンの場合、力が均一になるよう 板ではさんで輪ゴムで固定します。 今回はコインのため原型が薄いです。 ミニ万力で型が変形しない程度に固定 |
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溶かし込む金属は、ホワイトメタル こぴっと さんで購入したもの。鉛を含まず、発色、流れ とてもよく初めてでもよいものできました。 熱源はキャンプ用のコンロ。 このコンロ ゴトク(のっけるとこ)が大きく安くて 愛用してます。るつぼ(溶かす鍋?)は 100均で購入した計量カップです。 |
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作業台の片付け、装備は十分!コンロに 点火し過熱を始めます。鋳造用のシリコンで はないのでなるべく低い温度で、なおかつ 細部にしっかりはいる流動性も必要 弱火でゆっくりと溶かします。 |
ホワイトメタルも溶けました。 とけて流し込む直前に表面に浮いた 酸化膜をさっと取り除きます。 画像ではピンセットですが割り箸が とても作業性がよいでした。 |
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膜をとりのぞいたら素早く正確に流し込み 皮製の作業手袋でしっかり鍋掴んでます |
出口の空気抜けもばっちたっぷり 充填できました!!冷めるまでまちます。 |
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十分さましてドキドキの型枠を外すとき! いいかんじだったけど・・・残念出口付近の モールドの再現におかしいところ、さらに へこんでしまってます。 このあと数回と数回チャレンジしますが 改善できませんでした ![]() いつもの製作のように、完成までの 泥仕合が始まったのです。 |
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くれぐれも火傷しないように注意! |
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ホワイトメタル流し込む前にレジンでテスト 完璧な複製品が出来てます。 |
レジンの流し込み作業 ウェーブのレジンで、透明な液がだんだん 白く固まっていきます。混合比 1:1 |
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ホワイトメタルの場合です。 下部方は、良いですが上部のデザインが メタメタです。空気抜けが悪いのか、それ とも、上部の溜まりが足りないためなのか? ホワイトメタル流動性もよかったけど・・・・ 結局、溜まりも大きくして、抜けよくするため 出口ひろげました! |
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さあ、リミット一杯広げてみました | ダメです 変化なし | ||
深さが足りないんだ!深さ2倍にして シリコン使い切っちゃった!! |
向上はしたけど なんかちがうみたい | ||
もっと流れるようにバイパス作成 | 悪化しちゃいました!! | ||
バリーン!! 心労がたたって溶けた金属をコップに かけてしまった・・・掃除です ![]() |
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試作、原型改良、溶かしこみすること 10回と言わないくらい。全部あげたらきりが ないです。そのたびコインは溶けてまた シリコンと戦うのです。その中で気づくこと があり、高さ2倍の原型を実験用と割り切 ってどんどんデザインナイフで改良が入り ました。 そう!バイパス作成したもの 「悪化しちゃいました」しっかりと上部の 淵がくっきり現れてたのです。 |
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大きな肉ヤセが原因でした。 通常レジンなど流し込む場合湯ダマリが 肉ヤセして本体に影響はでないのですが ホワイトメタルは、レジンの反応で固まる のと違いかなり早く大きいので、湯ダマリ に肉ヤセ起こらず本体で起こっている 空気抜けのバイパスが消失し、消えている ものもあります。 ホワイトメタルは空気 抜け、気泡を気にせず肉ヤセに対応する シリコン型が必要だと思われます。 でも・・シリコンもうないのです。 最初に作ったシリコン型に処置をほどこし ました。 |
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これはテストで試したシリコンへの 彫りこみ。あとで修正が楽なところに 切り込みをいれ肉ヤセ分を稼ぐ方法で うまくいきました。しかし後処理が多く なります。 1、肉ヤセ対応のヒゲを太く短く数多く 2、それでもダメなら彫りこみ少々 これを最初の型に処置しました |
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朝日を浴びて美しく輝いてます。ヒゲが消えるくらい本体に吸収されてます | |||
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ぺやんぐの写真も![]() |
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まずは湯道を切り離します | 古い雑誌に挟んで本体を動かなくし 金属鋸で切り落とします |
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エッチングソーで溝を掘り直し | ペーパーやリューターで仕上げます | |||||
ブラシと磨きと黒染めと ヤミーから散らばる銀色のメダル、黒味を帯びたUPで出てくるもの あと、銀色にきらりと輝くクロムのものに仕上げてみました。 |
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ワイヤーブラシで白い輝き | 黒染めで重厚な仕上がり スーパーブルーという金属の黒染め液 水で1/2に薄めたもので染め模様にあわせ 磨いています |
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![]() ひょんなことから、素材さえあれば 簡単にできると始めたものの、肉ヤセ の対応にはあせり悩みました。 出来上がりは満足のいくものがなんとか 出来たので、もしチャレンジなさるかたの 参考になれば幸いです。 くれぐれも加熱した金属を扱うので、ケガ や火傷には注意してくださいね。 夏にはオーメダルスイングセルメダルが 発売。1枚くらい並べてみたいです。 |
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コンパウンドとバフ磨きでクロムの輝き ピカールとルーターのバフで磨きを |
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黒くて重くて 給不良弾が |
大型ハンドガン | マジシャンズレッド を作ろう |
戦車ラジコン アゲイン |
Fishing Reporter ビデオ搭載ルアー |