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教育方針

感覚課程

ピンクタワーの作業

3〜6歳は感覚の敏感期と言われます。モンテッソーリの著書『幼

児の秘密』によると、子供は生まれつき精神を持っていると言いま

す。その精神の存在を裏付けるものは、子供の潜在的精力(エネル

ギー)又は、自発的活動力です。それが環境から受ける印象をもと

にして精神的発達、つまり『人格』を形成すると言います。

環境から必要とするものを吸収するところは感覚器官です。精神の発達は感覚器官を通して行われ

る感覚運動的発達によります。環境からの刺激は感覚器官がそれを感受し、その印象を脳に伝えま

す。そして知覚神経によって筋肉に伝達されて運動が生じます。この一連の、しかも繰り返される

感覚運動的発達によって精神が発達するのです。

感覚が正常に発達するためには、一連の感覚運動的な経験を積まなければなりません。そのために

は、感覚を訓練する必要があります。子供に感覚を刺激する環境を用意して"作業"をする機会を与

えます。それがモンテッソーリ教育の幼稚園で行われる"感覚教育"です。

− 子供たちの感覚を鍛える整備された教具 −

視覚:円柱さし、ピンクタワー、茶色の階段、赤い棒、色つき円柱、色板、幾何タンス…

触覚:触覚板、布合わせ、温覚筒、温覚板、重量板、秘密袋…

聴覚:雑音筒、音感ベル…

味覚:味覚ビン…

嗅覚:嗅覚筒…


言語課程

50音図表(文字盤)の作業

言葉は人との"コミュニケーション"をはかる上でとても大切な役割

を果たしています。親子のきめ細やかな愛情の交流にも欠かせない

ものです。モンテッソーリ教育では正しい『ことば』に興味を持っ

て身に付けていくために、色々楽しいゲームも取り入れています。

物の名前を『ことば』『文字』と結びつける活動で無理なく文字

にも親しんでいきます。特に、感覚課程で親しんだ教具や日常生活課程で使った道具の扱いなどで

指先や手首の運動を色々取り入れることによって、文字がしっかり書けるような準備も重ねてきて

いるいるわけです。言葉や文字を子供の興味に従って自然な形で身に付けていくために、文字カー

ドを読んで、書いてある通りの動作を友だちにやってみせるなど、ことばと文字をいつも筋肉活動

と結びつけていくようにします。また、サンドペーパーを文字の形に切り取って板に貼り付けた教

具を指先でなぞりながら字形筆順にも慣れていきます。


文化課程

人類は長い歴史の中で多くの優れた文化を作り上げてきました。子供たちは、未来に向かって長い

時間をかけ、自分たちの文化を作っていきます。このような文化を、モンテッソーリ教育では地理

、歴史、生物、地学、音楽、美術などに渡って広く学んでいきます。

地球儀、世界地図を使って国名、位置、生活を知っていきます。そして地球、生物の歴史を知り、

自分の生命の歴史にも深い感動を覚えます。