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小学校における英語指導のあり方について

 学校で組織的・計画的に英語指導するためには、次のことが必要になってくる。 

@指導計画(年間・月間・毎時間)
A教師の指導技術

の2つである。それぞれについて述べる。

@指導計画の作成・・・まずは毎時間の計画+実践→しかるのちに年間                   指導計画をたてよう。

 小学生に対する英語指導は未経験である我々にとって、1年間にどれくらいの内容を指導できるか全く検討がつかない。そこで、

指導計画は指導したあと作成すればいいと考えた。

具体的には、次の手順をとった。

A MATメソッドに基づき、1単位時間の指導パターンを決める。
B それぞれの過程についての内容をMATメソッドの本、研修会、カードなどを参  考にして決める。
C 実践を積み重ねていく。
D  ある程度の実践が積み重なった後、記録を振り返り、まとまった(年間・週間   )指導計画を作成する。   

Aで述べた1単位時間のパターンについては、次のようにした。

ア ウオーミングUP+動詞(10分)
イ 始めのあいさつ、出席、EXPRESSIONS(5分)
ウ 復習(7分)
エ TELL(3分)
オ 新しい内容&テープレッスニング(10分)
カ アルファベット、読み書き(7分)
キ お別れのあいさつ(3分)
                           計45分

 ( )内の時間は、小学校の1単位時間(45分)に会わせ、適宜割り当てたものである。また、それ流動的であり、内容や対象とする児童に合わせて変化するものである。
次に、Bで述べたようにア〜カのそれぞれの過程について、毎時間の具体的内容をMAT関係資料を元に、1時間ごとに決めていくことにした。(LESSONプラン・各指導過程の内容) 

指導をした後、反省を元に次年度の計画を立てていく、よって、

4年間の指導計画は、4年間で作成する。

と考えられる。具体的には、

1年目 1年目の授業実践(全学年同じ内容を指導)
2年目 @1年目の指導計画作成、それに基づいた指導(3年生)
A2年目の授業(4〜6年同じ内容)
3年目 @1年目の指導計画修正、それに基づいた指導(3年生)
A2年目の指導計画作成、それに基づいた指導(4年生)
B3年目の授業実践(5・6年生)
4年目 @1年目の指導計画修正、それに基づいた指導(3年生)
A2年目の指導計画修正、それに基づいた指導(4年生)
B3年目の指導計画作成、それに基づいた指導(5年生)
C4年目の授業実践(6年生)
5年目以降 1〜4年目の指導計画を修正しながら指導していく。(3〜6年生)
6年目以降 それぞれの学年の指導計画を修正しながら指導していく。

A 教師の指導技術向上・・・まずは、10分間指導から

  次にいよいよ授業を行うわけであるが、いきなりの週1回45分間授業は 英語 指導未経験の者にとって、あまりにも負担が大きすぎる。
 そこで、提案するのが、 

10分間指導

である。実際

@英語指導に余り慣れていない職員がほとんどである
A1単位の指導時間がとれない。

  といった条件(または両方)の学校がほとんどではないか。10分間であれば、朝の会や帰りの会、ちょっとした隙間の時間などに実施できる。月1・2回1単位時間の指導を行うよりも、1回10分間、週に数回の指導を行った方が子どもたちへの定着率も高いと考える。 英会話の導入にはお勧めである。 

10分間の指導を積み重ねていき、ある程度指導になれてきた段階で、徐々に
1単位時間の指導を取り入れていけばよいのである。

だから、本格的に英語指導を導入する前段階を考慮した指導計画を次の通り提案してみる。

0年目 10分間指導を通して、英語指導に慣れる段階
1年目 1年目の授業実践(全学年同じ内容を指導)
2年目 @1年目の指導計画作成、それに基づいた指導(3年生)
A2年目の授業(4〜6年同じ内容)
3年目 @1年目の指導計画修正、それに基づいた指導(3年生)
A2年目の指導計画作成、それに基づいた指導(4年生)
B3年目の授業実践(5・6年生)
4年目 @1年目の指導計画修正、それに基づいた指導(3年生)
A2年目の指導計画修正、それに基づいた指導(4年生)
B3年目の指導計画作成、それに基づいた指導(5年生)
C4年目の授業実践(6年生)
5年目 @1〜3年目の指導計画修正、それに基づいた指導(3〜5年生)
A4年目の指導計画作成、それに基づいた指導(6年生)
6年目以降 それぞれの学年の指導計画を修正しながら指導していく。


指導技術向上・・何と言っても研修!

 とはいえ、一番大切なのは、教師の指導技術を向上させるための研修である。

 IIEEC主催のセミナー・ワークショップに参加することが一番である。
(IIEEC会員になれば、割引価格でセミナー等参加できる。
 詳しくはIEECホームページ
 

MATと私(初めてのセミナー参加からジエイタイ発足)

2000年3月
TEACHER TRAINING SEMINAR IN 愛知に参加。MATメソッドと出会う。理解度約50%。しかし、「英語指導はこの方法しかない」と腹の底からの実感を得る。
2000年4月 1年〜6年(70名)を対象に、1回10分間、週3回の英語指導開始。(Eタイム)(2001年3月まで)
2000年12月〜2001年3月 月1回(計4回)のMATセミナー(TEACHER TRAINING SEMINAR IN 東京)に参加。多くを学ぶ。いかに自分の指導が我流であったか実感。
2001年4月 34年生(20名)、56年生(24名)を対象に1単位時間(45分間)の英語指導開始。(授業内容は34年クラス・56年クラス共に同じ)
2001年6月 MLで知り合った坂元先生来校。授業を見ていただいた上に、授業を提供くださる。衝撃を受ける。いかに自分の授業の中に無駄が多いか自覚。
2001年8月 MATサマーセミナー(IN東京)参加。(READINNG&WRITING、STORY TELLING各WORKSHOP)
2002年4月 新3年生(16名)英語指導開始。(456年生は引き続き指導)
2002年6月3日 坂元先生再び来校。授業提供、並びに校内研修の講師としてレクチャーしていただく。研修には、他校の教師(私の友人)も参加。授業のすばらしさに衝撃を受ける。急遽坂元先生を囲んで1日研修会を開くことを決定。
2002年6月29日 坂元先生を囲んでの英語研修会(IN国分)開催。14名参加。坂元先生には、学童保育の児童を対象としたLESSON指導、並びにその後の講師をしていただく。
2002年7月13・14日 TEACHER TRAINING SEMINAR IN 福岡に参加。仲田先生のセミナーは3回目であるが、毎回新たな発見がある。そのときどきの問題意識が違うからであろう。
2002年8月 第2回英語研修会(英語指導全般)
2002年9月 第3回英語研修会(名詞の導入法について)
研修会の組織を児童英語研究会とする。
(別名語研究ジエイタイ))代表坂元氏
2002年10月 第4回ジエイタイ例会(動詞の導入法@)
2002年11月 第5回ジエイタイ例会(動詞の導入法A)
2002年12月 第6回ジエイタイ例会(日常表現の指導法)
2003年2月
8・9日
仲田利津子先生をお招きし、「児童英語セミナーIN鹿児島」開催。
2日間のべ45名参加。大盛況であった。
2003年3月 第7回ジエイタイ例会(新メンバーを迎える。名詞の指導法)
2003年4月 新年度レッスンスタート(3年8名、4年15名、5年7名、6年12名)
2003年4月 第8回ジエイタイ例会(動詞指導法@)
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