イッシー遭遇記 第2弾(イッシーを蹴った男)

我がドラゴン・サーチャーは、“イッシー”の確固たる証拠を掴む為、仲間と共に
夜は手漕ぎボートによる湖上調査、昼間は素潜りによる水中調査をやっている。

   


この事件は8月の調査時に起こった事である。
深夜12時頃いつものように月の姿を映した湖に我々はボートを漕ぎ出した。
ときおり魚がパシャッとはねるものの、この時はついにイッシーに遭遇できないまま
朝を迎えた。そこで我々は2人と3人の二手に別れて各々のボートで水中調査を
することになった。私のほうは3人(トヤマ・テツロー・クロサカ)で、湖の北の方へ、
一方の2人(ナンリ・マエヅル)は西側へ向かった。西側の2人は漕ぐのが
面倒だったのか、1人がロープを引っ張りながら泳ぎ、もう1人はボートを
押しながら進んでいた。その時、前方を泳いでいたマエヅル隊員が
「アッ!」と叫んだ。ヌルッとしたものが足にあたったのである。
と同時にボートの後ろを泳いでいたナンリ隊員の水面下約50cmのところを
横幅1m長さ3m程の生物がスーッと通りすぎたのである。
普段は命知らずの2人であるが、突然の事で声も出なかったそうである。
2人から連絡を受けた私たちは、急いで合流してその辺りをくまなく
捜索したがついにその姿をとらえる事はできなかった。この時もカメラを
持っていたのだが、手にする事さえ出来なかったのである。
その夜みんなで、幅1m、長さ3mの生物とは何かを話し合ったのだが、
それとおぼしき生物は浮かんでこなかった。今回の目撃を総合すると、
その生物は幅1m、長さ3mで、色は黄色がかった茶褐色で、上から
見た限りでは角はやや角張っていて、厚みはやや平べったい感じがしたという。
以前、私たちが目撃したものも、やや平べったいものだったので、
やはり同一のものだったのであろうか?

 


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