2012年4月1日(日)
「十字架宗教の秘儀」
(マルコ15:25-39)
  「三時にイエスは大声で叫ばれた。「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。」(15:34)
 謎に満ちたイエスさまの言葉ですが、文字通りこの瞬間は、御子であるイエスが、父である神から見放されたのです。イエスさまはこの時、十字架刑の肉体的な痛みに加え、人から、そして神からも捨てられるという、全くの孤独を味わったのです。それは私たち全人類の罪のゆえであり、私たちの罪がイエスさまを十字架につけたのです。まさに十字架は「神の義と愛のあえるところ」でありました。
 受難週を迎えました。主の十字架の愛を思いつつ、信仰を日々新しくさせていただきつつ、過ごしたく思います。