2004/07/28 Y/SAKAKI

 いざ宝島へ 朝2時半に起床した。いくら顔を洗っても目が覚めない。宝島行きの定期船としま丸は3時に乗船を開始し4時に出港する。3泊4日の着替えや釣り竿、シュノーケル、足ヒレ、飯ごうを詰めた荷物をタクシーに積み込み港へ向かう。乗船してみるとガラ空きで広い二等寝室には私を含めて乗客はたったの四人だけだった。乗船をすませ安心したら睡魔が襲ってきた。一時間半ほど寝たようで目が覚めると夜明けを迎えていた。甲板に出てみるとべた凪ぎの海から日が昇って来た。爆釣しますようにとお祈りした。名瀬港から北に三時間の航海で宝島前篭港へ到着した。港へは福岡から先に来ていた西込親子がレンタカーで迎えに来てくれていた。レンタカーと言うのも名ばかりであちこち錆びだらけの軽トラックだ。トラックの荷台に荷物と一緒に乗り込み民宿を目指す。一分程で到着した。ちなみに周囲12kmなので観光しながらゆっくりドライブしても40分程で元の場所に戻ってしまいます。

 
民宿みずほ荘で朝飯を食べ、釣り&素潜り&海水浴に出掛けた。宿から車で1分走ると海だ。そこら中に魚はうじゃうじゃいるらしい。#10ロッドに白いポッパーを結びアウトリーフにフルキャスト・cast・cast!しかし、ダツがアタックするくらいで釣れない。流石に#10は疲労が激しい。ルアーロッドに持ち替え60gのジグを付けキャスト&リトリーブ。結果はネバリ&ハーネバリのみ。フライタックルで十分釣れるだろうとルアータックルをほとんど持って来なかった。これが良くなかった。宝島といえどそこまで甘くはないのだった。
 
ルアータックルなら9フィート以上の100g前後のポッパーを投げられる物がベストかも。リーフエッジからのキャスティングでGTが狙えるポイントが多い。潜ってみるとカスミアジの群が回遊していたり魚影が驚くほど濃く餌となる小魚も多い。GT好きにはたまらない島だと思う。

 
西込親子は、釣りに飽きると素潜りをする。とにかく父西込はバイタリティ溢れる野人と言ったところか。小1時間程で石垣鯛、メジナ、ぐるくん、夜光貝等々・・・漁師かいなと思うほど獲物を調達してくる。海が豊かな証拠だ。毎晩、漁師親子のおかげで美味しい海の幸に恵まれた。この場を借りて感謝申し上げます。わたしは食べるばかりで何も提供出来ませんでした。特に夜光貝は最高に気に入りました。

 
フライでトライしたい方。ハッキリ言って厳しいです。70cmくらいのカスミアジを目の前で掛けやりとりしましたがなんせテトラポッドの上で掛けたので自由が利かずテトラを回られTHE END。ルアーマンと一緒に行動し魚が来たときにすかさずフライを放り込むのがベストです。ま〜温泉に入りたい50%、のんびり宝島散策30%、釣り20%みたいな根性なしには釣れないんですね(笑)


 
宝島温泉ですが入湯料200円。毎日入られるかと思いきや隔日で火、木、土だけなのです。源泉が冷泉で山の方から引いていて沸かすのが火、木、土だけだから仕方ないのかもしれないが・・・。楽しみにしていた温泉は結局1日しか入られなかった。
 温泉は鉄分を多く含んでいるのか赤色で塩辛かった。傷口がひりひりして気持ちよかった(マゾではない)。入湯料500円にしていいから毎日入らせて欲しい!
入湯できるのが火、木、土の午後5時〜午後8時半までです。

 
お店の情報 宝島には商店が1軒しかありません。営業時間が朝7時〜8時、と夕方5時〜7時までの1日たったの3時間だけです。「キャンプ目的で食材を地元調達だ」と考えてる場合は要注意ですよ。



 
仙人のお話 20年前ふらりと宝島へ若き日の仙人がとしま丸から降り立った。小さい島なので乗下船で出入国?が分かるのだ。仙人が島のどこかで暮らしていると専らの噂になり探したところ、集落の反対側に打ち上げられていた難破船の中で暮らしている所をついに上陸後3ヶ月目にして無事発見。人間らしい生活を・・・と集落民が勧め空き家を提供するもののすぐに藪の中へ雲隠れ。それから20年の月日が過ぎた今でも藪の中で暮らしている。もちろん電気もガスも水道もない。食料は完璧なる自給自足を貫いているらしい。出で立ちは何故かウエットスーツの上着に短パンらしい。是非とも会って話を聞いてみたかった。サンゴ礁の上をひょいひょいと軽やかに獲物を探しながら歩く姿を遠くから見ただけだった。数年に一度、綺麗な出で立ちになり船に乗って出掛けまた戻り仙人生活に?その服は?お金は?藪の中に住んでいても郵便物が届くらしい。これまた不思議な話です。興味深い話でしょう!
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★民宿みずほ荘 09912-4-2230・平田和代さん
平成16年4月に開業したばかりです。わがままな客のリクエスト応えてくれます。オーナーも料理も素朴そのものです。捕った獲物は料理してくれますよ。

★トカラ列島についてもっと詳しく知りたい方は下記へアクセスして下さい。

★十島村役場のホームページ

宝島の青い海、空、山を独り占め出来ますよ!

これが宝島の地図です。
周囲は12km位とか言ってたな〜?
キャプテンキッドが財宝を隠したという洞窟もあるらしい。
宝探ししてみたらいかがですか?
でも草むらには要注意です。トカラハブがいます!
でも奄美のハブと違って死に至ることはないらしい。

宝島写真集
ENJOY AMAMI
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