シーガンてカニのことです。奄美ではカニのことをガンと呼びます。海だからシーて訳でもなくて、これまた方言で干潮で海面から顔を出したリーフのことをシーバナと言います。そのシーとカニのガンの合体でシーガンです。つまりリーフの先端にいるカニのことだ!なんて分かりやすい!?
なんでシーガン捕りなのか?スープがメチャクチャ美味いのだ!シーガン鍋にするともうたまりません最高です!伊勢エビよりも遙かに美味いのだ!理由はそれだけです。私も生まれて初めての体験なのでシーガン捕り野畑名人夫妻に教えていただきました。まずは準備する物から説明しましょう。
シーガン先生の野畑名人夫妻。
おにぎりごちそうさまでした。 |
準備する物
*道具は1m位の直径1cmほどの乾いた竹を1本(0円)
*生タコ(蛸)の足を1本、予備にもう1本(200円?時価)
*生タコを竹竿にくくりつけるタコ糸(100円)
*千枚通し(350円)
*軍手(1枚70円)
*磯たび、なければ運動靴(ビーチサンダルは絶対ダメ)
*シーガンを入れる袋
予算は720円!次回からは生タコ代だけ!リーズナブル! |
次は道具の作り方です。
1 |
竹の先端10cm程を十字に割ります。 |
2 |
十字に裂いた所に生タコの太い方の足を10cm程入れます。余った足を力一杯竹に巻いていきます。 |
3 |
次はタコ糸で生タコをこれまた力一杯巻いていきます。巻き方が弱いとシーガンにタコを全部取られてしまいます。 |
4 |
余ったタコ糸を短くカットします。長いとシーガンが穴の中に引っ張って行きます。シーガンはとても力持ちです。 |
こんなかんじで力一杯しめて下さい!
これが主人公のシーガンです。シーガンの旬は
梅雨時期です。夏場になると味がガクッと落ちる。
シーガン捕りはいつでも行けるわけではありません。大潮の干潮時だけです。月に2度チャンスが巡ってきますが、土日が大潮になるとは限らないし、おまけに天候もあるのでなかなか思うようにはいかない。資源保護の面からは良いことだ。
捕まえ方は、リーフの先端でサンゴの穴ぼこに仕掛けを入れてシーガンを外へ誘き出す。出てきたところを捕まえる。手で捕まえても良いし、千枚通しでプスッとやってもいい。捕りやすい方で。
野畑名人夫妻に同行した日は大潮、干潮は午後1時51分。12時過ぎから3時間程楽しんだ。当日は波が高くてとても捕りにくかったが流石名人!100匹近く捕っていた。ちなみに私は26匹でした。名人に「筋が良いね」と言われその気になった単細胞です。あ〜おもしろかった。皆さんもチャレンジしてみてください。野畑名人夫妻ありがとうございました。 |
波が砕けてくるので要注意!
私と同じ初挑戦の野畑シーガン教室門下生の那須さん
名人婦人シーガンを攻める
大和村ヒン浜の全景
大和村戸円のシンボル
野畑名人のかごの中
食べ方
シーガン自体を食べるのではなくダシを楽しむカニです。沸騰したお湯にシーガンを入れ4〜5分煮る。茹で上がったシーガンを取り出しスリコギやミキサーで潰す。それをダシに使う。チャンコ鍋もいけるし、みそ汁にしても良いし、おすましでもいける。とにかく美味いから!あ〜よだれが出る〜。皆さんお試しあれ! |
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