支部長便り 2018年8月
終生アナログ派を決め込んでいた私だが、このところ、その
信念がぐらついている。
デジタル思考を養い、AI・ICTを使いこなさねば、悲しいかな、
時代にとりのこされてしまいそうな、そんな危機感さえ抱いて
しまう。またこんな現実もある。言論の自由を旨とする、民主
主義で生きてきた我々の世代は、グローバル社会が急展開する
中で機能し始めた、強権政治・独占主義等に対応し切れないのだ。
例を挙げて説明しよう。デジタル革命を先導する、米国
のIT企業は、先行者利得を得、優越的地位を確立している。
そのテクノロジーを活用させてもらえれば、当然万人に有利
とも言える。だが、ビッグデータである我々の個人情報が、保護
されず流用されているなら、由々しき問題である。勿論、独占
禁止法の強化等で対応がなされるだろうが、参加する側にも、
デジタル世界のルールを認知する努力が、必要だということに
なる。少し議論が難解かもしれないが、意を汲んで欲しい。
さてAIとICT、無論この先ケアマネとは切っても切れない間柄が
続いていくことは間違いない。なぜなら、介護分野において、
科学的分析に必要なデータを新たに収集・分析することで、自立
支援等の効果が裏付けられた介護を実現する「科学的介護」への
取り組みが始まっているからだ。具体的には、ブラックボックス
型のみならず、ホワイトボックス型AIによるケアプラン作成や、
地域包括ケア支援ICTシステムの構築などが思い浮かぶ。
その内容に関しては、ICTを介し、近いうちに皆さんにお伝え
したいと思っている。
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