坊津町の十五夜行事 - 茅を集めて山から下ろし,十五夜綱をない,月を拝む。 | 鹿児島の民俗 - 薩摩民俗HOME

坊津町の十五夜行事

坊津町泊地区の十五夜行事

十五夜踊り泊の十五夜行事は,八朔から始まる。土俵作りから筋回り(触れ)・十五夜相撲が連日続き,十五夜前日にツナネリ(綱ない)。綱は国道226号線をまたいでアーチ上に掛けられる。当日の行事は,男子の十五夜綱引き行事群と,女子の十五夜踊り行事群が交錯しながら繰り広げられる。十五夜踊りは,午後3時からの九玉神社「宮参り」と午後7時30分からの公民館前の二か所で踊られる。踊りの途中,踊りの輪の中に男子が走りこむ「オドリコワシ」という習俗が見られる。十五夜踊りの後,綱引きを行う。終わると綱の先端を川に投げ込む。十五夜踊りは,時期が異なるが盆踊りのようにも思われた。

●調査地 南さつま市坊津町泊公民館前及び九玉神社
●調査日 2005.9.18・旧暦8月15日

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時間 女子 男子
15:00 公民館出発。「道楽」を踊りながら九玉神社へ向かう。 女子の後ろに並び,「お久米口説き」を歌いながら行進。
15:20 九玉神社へ到着。男子の拝礼を見守る。
その後,十五夜踊り保存会長の指揮で参拝。
九玉神社へ到着。公民館長に従い参拝。
15:30 十五夜踊り奉納
@そんがばば様(シベ踊り)
A志布志千軒(シベ踊り)
Bお染め(扇子踊り)
C潮来出島(扇子踊り)
D四季節のうち,春・夏・秋。冬は長いのでやらない。(扇子踊り)
道楽で退場。
神社の階段や,境内の木陰で,女子の踊りを見守る。
16:00 自宅へ三々五々帰る。(振袖から浴衣へお色直し1回目) 「帆柱」を持った頭を先頭に,勇壮に口説きを歌いながら公民館へ戻る。一旦解散。
19:00 男子より遅れて公民館へ集まってくる。 公民館前で整列し,スジマワリ(辻周り)に出発。頭が大声で音頭をとり,子供たちがそれに続いて歌う。北・東・南(九玉神社まで)十五夜の始まることを触れて周る。
19:30 九玉神社で奉納したと同じ十五夜踊りを披露。
浴衣に着替えている。
スジマワリから公民館の近くに戻って来る。踊りの様子を窺っている。
20:00 踊りの途中で満月が昇る。踊り壊しが乱入しても,最近は動じず,踊り続ける。最後は,ハンヤ節やオハラ節で区民が飛び入り参加。 数回にわたりオドリコワシ(踊り壊し)を仕掛ける。踊りの輪に南から,東から,そして北から乱入する。一度終わると裏を回って,違う筋から出てくる。
20:30 一旦解散。(浴衣から普段着にお色直し2回目) 引き続き二手に分かれてスジマワリをし,公民館前で合流。地区役員の指揮の下,綱をやぐらから下ろす。
21:00 右に同じ。 綱引きに区民全員で参加。国道で,男性対女性。地区対抗。子供対大人など。
21:30 右に同じ。 綱引きのあった道路で,まず公民館前から東に曲がってずっと引き,再び公民館前から南に曲がって引き戻す動作をする。
そのあと,公民館前の川に綱の先を投げ入れる。
これですべてが終了。

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